シャンバラなブログ

シャンバラな日々のお仕事以外の旅やつれづれをつづります。

WAR ON GAZA

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タイ滞在中はアルジャジーラの番組をよく見ていました。
一日中パレスチナのガザでのイスラエルの侵攻のニュースをやっていました。
ぼくがタイに着いた日(1/7)は死者は700人と発表されていましたが
帰るころには(1/14)には1000人近くに上っていました。
イスラエルの侵攻が開始されてから19日が過ぎようとしています。

アルジャジーラの記者はガザで
おそらく命がけの取材をしています。

ガザの問題は
そのほかアメリカのCNNやBBCでも大きくとりあげられていましたが
残念ながら日本のNHKのニュースではほとんど取り上げられていませんでした。


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子どもたちが不安そうに空を見上げています。
その指さす先には恐ろしいモンスターが出現していました。

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イスラエル軍は白燐弾(はくりんだん)という恐ろしい爆弾を使用したと言われています。
これがその白燐弾の画像です。

なにやら白い蜘蛛の糸のような光がふりそそぎ
人の形にもみえたりもします。
まるでアニメか白昼夢のような映像です。
白いドレスをまとった女神か悪魔のすがたなのでしょうか?

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白リン弾の使用を巡っては
アルジャジーラの司会者と
イスラエルの首相のスポークスマンとで激しいやり取りがかわされていました。
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でも、この下には
普通の市民が生活している街があります。
多くの人が殺されケガをしています。

この少女は足を吹き飛ばされました。
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両目が焼けてしまった子どもの映像とか
ちょっとここに載せられないような
凄惨な画像がいくつも流されていました。


方やチャンネルを日本のNHKに合わせると
成人式の話題と朝青龍と給付金を巡る混乱ばかりのニュースで
ガザのニュースは全くありませんでした。
成人式の若者にこそ、今現実に世界で起こっていることを
知ってもらいたいです。


ぼくはどっちがいいとか悪いとか
そういうことを言うつもりはありません。


戦争をやめろ!と叫ぶのは簡単ですが
わたしたちは戦争がなくなった世界を
実は想像できないのではないでしょうか?
戦争がなくなれば進歩もなくなって退屈な世界に
なるんじゃないか、なんて思ってるのではないでしょうか?
だからある程度は必要悪。だなんて・・・。


この世界からもし、戦争がなくなったら困る、
と言う人が実はたくさんいると思います。
平和を叫ぶ人の中にも
実は戦争はなくならないだろうと
思っている人がたくさんいると思います。


戦争がなくなった後、わたしたちはどういう世界をつくりたいのか?
それを想像して、具体的に考え、提示することこそが
戦争のない世界をつくることだと思います。


戦争へと進みたがる社会は想像したり、創造したり、
考えたり、遊んだり、笑ったりすることを
どんどん奪い去って行く社会です。
大人も子どももテレビやゲームに夢中になり、
反射神経だけが発達して
目先の欲望だけが膨らんで
考えたりするチカラがどんどんなくなります。
テレビもゲームも好きですし、否定するつもりはありませんが
ゲームやテレビや娯楽を与えて人々を考えないようにさせることこそが戦争推進勢力の陰謀なのかもしれません。


自ら考えることを放棄することは
戦争に加担することと同じような気がします。


もし、戦争反対と思うなら、
戦争のない世界を想像してみてください。戦争のない世界でわたしたちはどう生きるのか、何をするのか。ただ、考えてみるだけでも価値があると思います。
どうかすこしだけでもいいから考えてみてください。
わたしたちの想いが世界を創ってゆくのだと思います。