やすらぎ公園
丘の上の、遠くに霊山朝熊山を遠望する霊園は
伊勢市が開発した「やすらぎ公園」と言う墓地です。
ここにはぼくの母方の祖父母が眠る。
お彼岸と言うので
墓参にやってきた。
墓石群はデジタルである。
こういった眺めは嫌いではない。
ちょっとシュールリアリズムの絵を思い出す。
母方は浄土宗で父方は神道であるので
墓参も作法が違う。
父方の方は神社にお参りするのと同じで
二礼ニ拍手一礼。
母方は般若心経を唱える。
最後は南無阿弥陀仏で〆る。
伊勢は伊勢神宮の街だけあって
意外と家の宗教が神道であるうちも多い。
家の宗教が神道であるということは
お葬式も神道でやるということだ。
なのでお墓も神道のお墓もときどき見受けられる。
まるで神社のようなお墓があったり、
左奥の巨大な墓石には南無阿弥陀仏が刻まれていた。
そのほか「夢」とか「星」とかの文字が刻まれた墓石もあったり
ユニークなお墓もいろいろあって楽しい。
安らぎ公園の一番の高いところに
巨大なコンクリート製の社殿が最近出来て
何か気になって行ってみた。
祖霊社の納骨堂であった。
祖霊社というのは仏教で言うお寺のような役割で
神道のうちのお葬式は伊勢では主にこの
祖霊社で執り行う。
父が死んだときもここの祖霊社にお世話になった。
神道のお葬式は
雅楽が奉納されて厳かであるがシンプルである。
ぼくは仏教よりも神道のお葬式がすきだ。