シャンバラなブログ

シャンバラな日々のお仕事以外の旅やつれづれをつづります。

でんじろう先生、原発と風力や太陽光発電は同じですか?

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先日、中部電力の検針の人が置いていったパンフレットを見て
疑問に思いました。


米村でんじろうって言う、
テレビなんかで実験とかする先生が

「原子力発電はCO2を出さないから
風力発電や太陽光発電を同じなんだね。」
と言っています。


この文章は

「co2を出さない(、って言うことだけが)
風力や太陽光と同じだと言っている。」
という言い訳が出来る文章ですが 、


何も知らない人がみたら

「原子力発電ってエコなんだ。 」

と思ってしまう。
というか、

普通に読めば、

「原子力発電は風力発電や太陽光発電のように
環境汚染を引き起こすリスクの全く
クリーンな発電方法です。」
という風に読んでしまいます。


でんじろう先生、
それは本当なんですか?
どうか教えてください。


原子力発電所では
大量の放射性物質を帯びたゴミが出続けていて
そんなものをゴミ処理場ではもちろん処理できないので
青森県の六ヶ所村に運んで貯蔵しています。


それらは高レベル放射性廃棄物と呼ばれ
ガラスに固めて
地層の奥深くに処分する方法が考えられていますが
まだ研究中なだけで
具体的な処分方法はありません。
それを有効に処理する技術をいまだ
人間は持ちえていません。


放射性物質の毒性が消えるまで
だいたい1万年くらいかかると言われています。
1万年もの未来まで毒性が残る
そんなゴミが日本の55基の原発で大量に出続けています。
それは全てわたしたちが
便利と快適を求め続けてきた代償でもあります。

http://www.enecho.meti.go.jp/rw/hlw/hlw01.html

ぼくはごりごりの原発反対派でもありません。
反対派というよりも心配派です。


政府機関である
経済産業省資源エネルギー庁のホームページを見ても

もう無関心ではいられない、電気のゴミ。
というタイトルで
放射性廃棄物のホームページがあります。
http://www.enecho.meti.go.jp/rw/index.html

それだけ、核のゴミの処分の問題はのっぴきならないところにきているわけです。

「放射性廃棄物」とか
「核のゴミ」
とかのキーワードで検索すれば
政府機関から反対派まで
いかに核のゴミが厄介なものかがよくわかります。
廃棄物だけでなく原発の問題は無数にあります。


それを果たして風力や太陽光と同じだね、
と科学者が、言っていいのでしょうか?
あまりに無責任ではないのではないかと思います。


このパンフは中電と契約している全世帯に配られています。
これを読んだら普通、
原発はエコだから必要だ。
と多くの人は思ってしまいます。


そうして原発に反対する人は
なんでも反対する過激な人のように思われます。

そう思われようが
どう思われようが
なんだか「だまし」のようなやり方はとても
「まあいいや。 」
では済まされず
今日の午後はこれを思い出して
ちょっと腹を立てていました。


そんなに原発がエコで安全だというのなら
東京のお台場とか
大阪、名古屋などの電力の大消費地に作れば
わざわざ田舎から電気を引っ張って来なくても
もっと効率よく無駄なく配電できて
CO2もださないのではないでしょうか。

そんなにぼくが熱くなっても何も変わらないし
仕方がない事のように思うのですが

もし、ぼくがこの広告をつくるのだったら

「原子力発電には co2を出さないメリットと同時に
放射性物質によって環境が汚染されるリスクがあります。」

とそのこともきっちり説明した上でないと
これは誇大広告ではないかと思ってしまうのです。


そういったリスクをきちんと説明した上で
多くの人が原子力発電は必要だ。
とおもうのなら
それは仕方が無いことです。


けれどこの広告は
どうしても
ペテンのように思えてしまうのでは
わたしのこころがゆがんでいるから?
過剰反応しすぎなのでしょうか?

ぼくは科学者でも博士でもなく
あまりアタマも良くない
本当に庶民ですが

原子力発電は太陽光発電や風力発電と
同じとはどうしても思えないし
ありえない、と思います。

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