空襲展・平和音楽会
8月23日に伊勢みそのハートプラザにて
空襲展を見てきました。
毎年開催されていて今年は31回目なんだそうですが
64年前の悲惨な戦争の記憶を後世に伝えようとしている
関係者のみなさんの努力に
頭の下がる想いで見学させていただきました。
31回も開催されているのに初めて行ったのですが
実は本当の目的は空襲展を見るために
行ったのではなかったのです。
では何で行ったのかというのは、最後にして
まずは展示品の一部を写真に撮ってきたのでUPさせていただきます。
防空壕です。
ぼくらの子供の頃は
まだまだ防空壕が何個か残っていました。
伊勢神宮外宮の勾玉池のほとりにもありました。
入り口は板でふさがれていて入れなくしていましたが
不気味なオーラを放っていて
子供心にもちかづくのがこわかったです。
昭和20年7月28日
伊勢にも大空襲があり死者70人消失家屋4800棟にも上る被害がでました。
伊勢の方ならお分かりかと思いますが
小学校の学区で言うと
中島学区、早修学区、厚生学区の市街地のほとんどが消失しました。
先日「火垂るの墓」と言うアニメ映画を見ました。
あのときの空襲シーンは本当にリアルでした。
焼夷弾がどのように落ちてきて
どのように燃え広がるのかが実体験のない
ぼくにも良く理解できました。
こういう燃える鉄棒がばらばらと空から降ってくるのです。
これがB29爆撃機です。
不謹慎ながら「かっこいい」と思ってしまいました。
戦争がなくならない理由の一つに
「かっこいい」と言うのが実はけっこうあると思うのです。
軍服などのミリタリーファッション、
ガン、戦車、軍艦、戦闘機
など戦争のアイテムは人々を魅了します。
戦争道具と言うのはデザイン性が高くてかっこいいんです。
また、この話になると長くなるといけないので手短にまとめますが
賛美してるのではありませんよ。誤解しないで下さいね。
この軍服だって、ちょっとおしゃれです。
今のファッションの多くも軍服からきています。
シャンバラでも迷彩柄のパンツも売っていますし
冬になると戦闘機のパイロットみたいな服を着た人がたくさんいます。
かっこいいと言うのはある意味「危険」と共通するのかもしれません。
それは非常にヤバイです。
ぼくらの子供の頃は「ヤバイ」と言う言葉は
「危険」と言う意味で使われていましたが
今、みんなが使っている「ヤバイ」という言葉は
「危険」なニュアンスを含んだ「かっこいい」の方に意味合いが多くなりました。
まさに戦争とは「ヤバイ」ものなんですね。
かっこよかろうが、わるかろうが
戦争は基本、「殺人」です。
どんなに美化しようが卑下しようが理屈をつけようが
合法であろうが非合法であろうが
防衛であろうが侵略であろうが
「殺人」です。
戦争に参加すると言うことは
「殺人」を犯すことです。
そうしてぼくらが住んでいるこの世界は
殺人が日常的に堂々と合法的に行われている世界でもあるわけです。
それってチョーやばくない?^^
米軍の飛行機が墜落しても、日本の周りにいる
潜水艦がすぐさま助け出したそうですが
それでも日本人に捕まるとほとんど殺されたそうです。
戦争と言う言葉を「殺人戦」という言葉に置き換えてみれば
そのグロテスクさが良く伝わるのではないかな、なんて思いました。
とまあ、そんな想いで空襲展を見に行ったわけではないのです。
実は子供の所属する吹奏楽部が空襲展の平和音楽祭で演奏すると言うので
子供の送り迎えとかもあったのでPTAとして見に行っただけなんです。^^
空襲展だから行ったわけではありませんが、
前から一度行ってみたかったし、
行ってよかったと思っています。
平和って本当にいいものです。
早く殺人や戦争のない世界が来るといいですね。^^