ビルホルスト、マロン、アラキ
音楽とノイズの境界線。
森のまつりにも何回か出演いただいた
現代美術家荒木さん主催のイベント
シアトルから来たギタリスト ビルホルストと
京都のギタリスト マロンさんのライブに行きました。
会場は伊勢シティプラザです。
この会場はコンクリート打ちっぱなしの
六角形?をしたモダンなデザインの建築です。
伊勢市が建てたのにしてはセンスのいい建物だと思います。
私は好き。
ただ一階のホールは音が反響しすぎて
人の話し声や足音が非常に反響して
ライブにはどうかな?と思っていました。
昔、芝居を見に行ったとき
お客さんの話し声が異常に響き
集中できなかったのを覚えています。
ところが今回は逆に
その反響がリバーブとなって、
逆に妙に心地よかったです。
BILLとマロンさんが会場のリバーブを上手く利用したからでしょう。
ステージは荒木さんのオブジェが各所に仕掛けられて
ステージそのものが荒木さんの作品となっていました。
不思議なバイブレーションでとても心地よかったです。
荒木さんは演奏の間中、白い紙テープを黒い床に張り巡らせ
地上絵のようなものを描いていました。
最初にマロンさん。
マロンさんは何度か伊勢に来ているので何度か見たことがあります。
ギターにいっぱいいろいろな機械をつなげて
ヘンテコな音をだして弾いています。
どこまでが音楽かどこまでがノイズなのか
よくわかりませんが、
そのギリギリの中間どころを狙って
絶妙に気持のいい音楽を演奏してくれました。
BILLはシアトルから今回2週間のツアーで日本にやってきたそうです。
開演前にすこしお話しました。
すごくひょうきんで明るい青年でしたが年を聞いたら38歳だそうで、
見かけ20後半の若者に見えました。
2週間で埼玉から九州まで、10回ライブをやったそうです。
今日がその最終日で「スコシーツカレター」と笑いながら言っていました。
翌々日にシアトルに帰りヨーロッパのツアーに出かけるのだそうです。
7人のロックバンドでフランス、スイス、北欧、ポーランドなど
2-3ヶ月で20以上のライブをこなすのだそうです。
だれか有名な人と演奏したか?
Did you play with any famous musisian?
と失礼かなと思ったけど聞いてみたら^^
何人か名前を挙げてくれて
知っていたのはキングクリムゾンだけでした。
隣にいた若いお兄さんは
「あー、知ってる知ってる」、って嬉しそうに言っていたから
オー結構すごいんだねー。って思いました。
音楽はこれまた、
ノイズと音楽の美妙に心地よい、脳みそ系?の音楽でした。
建物のリバーブと執拗なリフレインが
ギターからいろいろな機械を通していろいろな音に分解されて元素記号が漂う、
ってなんだかわけわかんないですが、そんな感じの音楽でした。
マロンさんもビルもとてもよく似た感じの音楽で
二人が仲がいいのもよく分かりました^^。
世界にはいろいろな音楽があるんですね。
私はとっても好きでした。