夜行寝台列車で行こう
アユタヤから夜行寝台列車に乗ってチェンマイにやってきました。
タイの夜行寝台はとっても快適でした。
12時間があっという間。もっと乗っていたかったです。
アユタヤのホテルを出発。
一緒に行ったのはブライアン君というアメリカ人青年。
彼は身長が190cmもあってすごく細いのです。
「細いねー。アメリカ人は普通、すごく太ってるのに」と言うと
「They eat too much McDonald!奴らはマクドナルドの食べすぎなんだよ。」そう言って笑っていました。
彼はマラソンの選手だそうで
今まで8回フルマラソンを走った、と言っていました。
ベストタイムは3時間15分だそうです。
駅で一緒に汽車を待っていると
同じ汽車だと思っていたら
彼は一本早い時間の汽車だと言うことが判明。
「寝台か?」と聞くと
「いや、普通のシートだよ。」
「いくらはらったの?」
「580バーツ」
「俺、寝台で850バーツだったよ」
「あ、あと300バーツ(1000円)出せば寝台に乗れたのか・・・。知らなかった」と、ショックを受けていました。
数日後、チェンマイで再び再会して、
「どうだった?」と聞くと
「うー、めちゃくちゃ寒かった。あんなの冷房車じゃなくて冷凍車だよ〜」
彼はあと5ヶ月タイに滞在して英語教師のバイトをしその後インドネパールを回り
ヨーロッパに飛んで
バルセロナからマイアミまで船で行くのだそうです。
その後アメリカを横断してカリフォルニアまで帰るのだそうです。ほぼ世界一周じゃない。
アメリカに帰るのは来年のクリスマスごろだと言っていました。
いいな〜。
さてブライアンも行ってしまい、
いよいよ僕の乗る汽車が来ました。
寝台列車って日本では
ずいぶんと昔に乗った記憶があるかどうかあやふやなんですが
インドを旅行していたときにはずいぶんのりました。
インドの寝台は窓に対して寝台が直角についているのであまり景色などみられません。
クッションも無く、固いシートに荷物を置いて底に寝るのです。
もちろん毛布とかは持参しなければなりません。
ところがタイの寝台は、太ったおばさんの車掌さんが
マットレスを敷いて真新しいシーツも敷いてくれてベッドメークをしてくれるのです。
枕、ブランケットもありました。
おまけに窓と平行に寝台がついているので
窓が独占状態です。
ドリンクホルダーもついていて
この上なく快適な寝台でした。
走り出してすぐ眠ってしまい、
何度か揺れで目を覚ましましたが
夜明けまでぐっすり眠れました。
目が覚めると
汽車は素晴らしい景色の中を走っていました。
頭の中では「世界の車窓から」のメロディーが流れています。
ごろりと横になりながら絶景を楽しんでいるうちに
車掌さんがベッドを元のイスに戻し、
程なくチェンマイ到着しました。
もっと乗っていたかったです。
夜行寝台列車、おすすめですよ。