朔日まいり
10日もたってから朔日まいりのことを書くのですが
お正月以来、初めて朔日まいりに行きました。
朔日(ついたち)まいりと言います。
毎月の一日におまいりすることです
ぼくも50歳になるので記念に朔日まいりをしてみることにしたのです。
いつのころからか
おかげ横丁がやたら混む様になって、
内宮に行くのが遠くなりました。
ぼくらの子供のころは
おかげ横丁なんてなくて、もっと閑散とした
内宮さんだったような記憶があります。
内宮は「ないくうnaikuu」と読み「ないぐうnaiguu」ではないのです。
旅行者の方はたいてい「ないぐう」と「げぐう」と言います。
ぼくがタイ語の発音を上手くできないのと同じでしょうか。^^)
お木曳きのことを「おきびき」って言ったり^^)
「おきひき」ですよー。^^)
置き引きは犯罪です。
ま、それはともかく
さすがに朔日は朝5時と言えども
宇治橋横の駐車場はほぼ満車にちかかったです。
さいきんはパワースポットなどとも呼ばれて脚光を浴びていますが
なんだかパワースポットもだんだんと商品に近くなってきたような気がして
うーん、なんだかなー。ってちょっと思ってしまいます。
それでも真っ暗な砂利道を
ザックザック音を立てながら進むのは気持ちよかったです。
巨大な杉の森の中をわずかな灯篭の光だけを頼りに進むのは
とても神秘的な気分になりました。
まだ夜明け前の青い闇に三日月が浮かびました。
空が森の巨木の黒のシルエットに切り取られて
何万年前かにタイムスリップした気分になりました。
うちのおじいちゃんは表具屋で、
アマテラスオオミカミの掛け軸を作っていました。
小さい頃じいちゃんのうちに行くと
この掛け軸が仕事場いっぱいに干してありました。
蛇腹がうねるように繋がったアマテラスオオミカミの掛け軸の元がありました。
火鉢の上で膠(にかわ)を溶かして
軸の端にくっつけていくのをずーっと見た記憶があります。
小学校の低学年で、じいちゃんは表具屋をやめてしまっって
それからは一日中テレビを見て暮らし、
やがて老人ホームにはいって亡くなりました。
この掛け軸を見るたびじいちゃんを思い出します。^^
アマテラスオオミカミ