夕陽
史上最忙の日々を迎えております。
今日もお昼に少し横になった以外はずっと
なにやら動きっぱなし。
朝の9時から今現在1時半。
年賀状も大掃除も手がつけられず
仕事に追いまくられてまたは
仕事を追いまくって
歳が過ぎようとしております。
こんな忙しい日々は、初めてです。
ブログを書く暇もありません。
それでも「おいしいおと」の準備で培った粘りなのか、
大して苦にもならず、仕事をこなしています。
ほんとは温泉とか行って
ゆっくり本を読んで
何もせず、ぼおっと過ごしたいなあ。
なんて夢見るのですが、白昼夢と消えて行きます。
80年代のいつだかの年末、
インドに居て、
「誰も知らない街に行ってそこで歳を越そう」と思い
適当なバスにのって行き先もわからないまま、
見知らぬ街に着きました。
そこは観光地でもなんでもなくて
観光客や外国人は誰一人居なくて
街も特にみどころのない街でした。
安宿に投宿して、
街のはずれにある、岩山にのぼり、
デカン高原の岩ばかりの土地に沈む
その年、最後の夕陽を眺めていたのを思い出します。
観光客が誰も行かない街に行くのが好きで
よくそういう所を訪れました。
果たしてそこは何の変哲もない退屈な街で、
そこで何をするでもなく散歩して
無意味な時間を過ごしてまた移動を繰り返していました。
そのときは無意味な時間のように思えましたが
いま、そういった無意味な旅の時間を心に思うことで
とっても救われる気持ちになるときがあります。
クリスマスからお正月までは
いつもとはまるで違う時間の感覚になります。
追い詰められるような。また突き放されるような。
崖から落ちる瞬間に一瞬空中で静止しているような。
またはどこに行っても何をしてもいい、とても自由な感じ。
こんな時間こそ無意味なことをして過ごせる、
次元のポケットです。
どうかみなさまよいお歳をお迎えください。
今年一年、至らない私どもを支えていただいた全ての皆様に感謝いたします。
また、ご面倒をおかけしたり、ご迷惑をおかけした皆様には
深くお詫びと感謝をいたします。
また、新たに出会えたみなさんにもたくさんの喜びと笑顔を。
いいことも悪いことも全ては過ぎ去ります。
そうして私たちはどこかで今年最後の夕陽を見ることでしょう。