シャンバラなブログ

シャンバラな日々のお仕事以外の旅やつれづれをつづります。

丹生大師〜水銀鉱山を探しに

丹生大師は正式名称神宮寺成就院、というらしいです。
そのとなりにある丹生神社に参拝しました。
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さて水銀鉱山の跡を見に行こう、ということになり、
観光案内の看板の地図をみて、歩き始めたのですが
これがわかりにくい。

なんか突然、こんな石仏に出会いました。
ユキちゃんはこれを見てなぜか笑いが止まらなくなってしまいました。
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この辺りには何の案内もありませんが、
奇妙な形の石像があちらこちらに
草に埋もれてありました。

歩いているうちに案内の看板もなく
水銀鉱山は見つかりません。
山の上に出ました。
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しかしそれらしきものもなく、
さらに歩いて人に聞いてやっと発見。
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なんだ、思ったより小さなものなんだな。

と思って帰ろうとしたら、新たな案内表示を発見。
そこからさらに500mくらい行くと看板発見。
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矢印は森に続いています。
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森に入ると矢印は急に妖しくなりました。
なんか不気味な感じです。
日が翳って曇った杉林の中に突然
妖しい機械がありました。
これで水銀を精製したのだそうです。
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そうして極め付けがこの鉱山跡。
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妖しいオーラをいっぱい出していますが
私達は興味深々^^)
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ここを流れる川もこの岩と同じ色をしていました。
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入口は柵がしてあって入れなくなっていますが、
坑道はかなり入り組んで奥まで続いているようです。
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水銀と言うのは常温で気化する唯一の元素なんだそうです。また金属なのに液体という不思議な性質をもっています。なんか映画「ターミネーター」を思い出します。

奈良の大仏を作るときに大仏に金メッキを施したのですがそのときに大量の水銀が使用されました。その水銀が丹生大師の鉱山から掘り出されたのです。
そうして、金メッキの際に気化した水銀が奈良の都に
ふりそそぎ多くの水銀中毒患者を生み出した。という説があります。奈良の都は大仏に滅ぼされたのです。
大仏大百科

水銀中毒の最も大きなものは有名な水俣病です。

また、最近では東京都のゴミ焼却炉に水銀が燃やされて炉内の水銀濃度が異常に高まり、焼却炉が使用停止になった事件もありました。だれかが血圧計か体温計をごみに混入した恐れがあります。あの事件はどうなったのでしょう?

またこんなページもあります。
虫歯治療の詰め物には水銀アルマガムガ使われているのです。水銀はどこから来るのか

一方で日の丸の赤は辰砂、といって水銀を含んだ赤土の色から来ています。また神社の朱色でもあります。

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こうやって水銀に対する興味は尽きません。
なんかとても危険で不思議で神秘的な感じがしました。

ひとつ残念だったことは「大師湯」と言う温泉があって、そこに浸かって帰ろうと思っていたら、もう看板もなく閉鎖されていたようです。たまたま休館日だったのかもしれませんが。

丹生はとても不思議なところです。
この近辺いろいろな所を巡ってきましたが
不思議スポットナンバーワンです。
ぜひ皆さんも訪れてみてください。
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