芦浜トレッキング
まだ、日本が放射性物質に汚染されていなかった頃の話です。
3月初旬 新聞で芦浜に再び原発を建設する候補地として浮上したというニュースを読んで
前々から行ってみたかった芦浜に行くことにしました。
大紀町錦の町の高台から近畿自然歩道を歩きました。
遠くの大台の山には雪が見えます。
海は青く澄んでいます。
どこまでも青く清らかな海。
セシウムもヨウ素もない海。でした。
あたたかな日差しを浴びながら
アップダウンのある道を歩きました。
右手には太平洋、左手には錦の町が見えます。
木漏れ日の中、どこか現実離れしたトレイルが続きます。
約2時間歩いて芦浜の入り口に到着
ここからは急坂を100m以上下りました。
悪戦苦闘の末、
芦浜に到着
本当に気持ちのいい日でした。
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お弁当を食べてゆっくりと過ごしました。
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芦浜は徒歩でしか行けないビーチです。
手つかずの自然が残っています。
ここに原発が建つなんてとても嫌だなと思いました。
うちからわずか40kmの距離です。
フクシマの事故から40kmの距離がリアルに感じられます。
この日から数日後にあんな大事故が起こるなんて
まったく想像もつきませんでした。
あの日を境にこの海も永遠に遠い次元に行ってしまったように思います。
海には沢山ナマコが打ち上げられていました。
ナマコと戯れました^^
浜の裏には海跡湖があります。
水はほぼ真水のようでしたがかすかに塩の味がしました。
再び芦浜を後にしました。
美しい木漏れ日のトレイルを再び歩きました。
神様にお参りしました。
往復5時間の道のりはかなり厳しかったです。
それでも行って良かったです。
もう、ここには原発はできないでしょう。
あの事故が無ければ、ここに原発が出来てたのかもしれません。
どちらが 良かったのか。
どちらも全く良くはありません。
あの、汚染のない海を大地を返してほしい。
もう、二度と汚さないでほしい。