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シャンバラなブログ

シャンバラな日々のお仕事以外の旅やつれづれをつづります。

宮川川下り

ツイッターで書き始めて
文字数が足らなくなってきて
FBに移って書き続けていますが
こちらにまとめてみました。

夏になるとたまに宮川の川下りをする。

最初は20年以上前、
宮リバー公園くらいから度会橋まで7-8kmを6時間かかって
ホームセンターで売っている空気ふくらますビニールの浮きエビで下った。
友だちが偶然度会橋の渋滞の車から見てて
エビにのった青年(当時)が流れてくるので
爆笑された。

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今みたいに防水アイテムが普及していなかった10年以上前までは
携帯も食料も着替え持って行けないし
途中でリタイアしようにも
川べりはだいたい僻地だし
上がってもずぶぬれなので
川下りにでたら、公衆電話のある
目標地点に必ずゴールしなければいけない、という
自然の掟がたちはだかる。

 

最初の川下りから10数年、
2回目は妻を誘った。
プールに浮かべる
シルバー色のビニールイスとビニールボートオール付き。
ライジャケ。
度会町田口に車一台、宮リバーに一台置いて
朝9時から出発。食料はキュウリとトマト。
距離にして15km、3時間で終了、の予定だった。

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セレブ気分で優雅に川を満喫して
お昼はどこかでランチして帰るはずだった。

プールソファには妻が
ビニールボートには私が乗ってゆるやかに流れだした。

川下りは特別な者だけに許された特権です。
川から見る風景は
普段ぼくらが見る風景とは全く違います。

鳥が鳴きキラキラと光る水面
緑の淵 ほんとにカッパが棲んでそうな。

ちゃぷちゃぷと水を切りながら
ボートとソファはゆっくりと流れて行きます。

ああ、すべてから解放された
満たされた気分でいました。
トマトをかじりながら
疲れたら河原で休憩して
また漕ぎ出して
木陰の淵でまどろんで・・・
ぷかぷか流れてゆく
至上の快楽

と思っていたけど
しばらくして、
あれ?

さっきから全然進んでないぞ・・・
川は思ったより流れが遅い、ということに
しばらくして気が付いたのです。

川下りは水温が高くて
もちろん増水していない日を選んで行った。
ライフジャケットは必須です。
川遊びの時は必ずライジャケつけてくださいねー。

ゆるやかな渓流を
遊園地みたいにすいーって行く予定だったのだけれど
思ったほど流れないのである。

2時間くらいたってもあんまり進んでいない。
まだまだ先は長い、
この辺の流域は車で何度も通っているし
川遊びにもキャンプも何回も来てるので
だいたいの地理はわかる。

妻はまだよくわかっていなかったので
のんきに
まだつかへんの~?と
言っているが、知らぬがブッダ

これは全行程の5分の1も行っていないことに気づいた。
ヤバい・・・。
このままでは3時間どころか日没までに着くかどうか?

車が置いてある宮リバーまでたどり着かないと
ここでリタイアしても
携帯もない時代 田舎なのでバスだって便数多くない
しかもタオルも持ってないからボトボトでバスにも乗れない。
しかも妻はブラジリアンビキニ!(あ、そこはウソ^^)
日没真っ暗になってから川下りなんてチョー危険!

なんとか日没まで宮リバーまでたどりつかないと・・・

走れメロス的な展開になってきました。

まずい展開になってきた、と内心焦りが見えだした。
太陽はすでに真上にあがり
妻も不信感を抱き始めた。

まだ、つかへんの?

ああ、もうすぐやで(^_^;)

ビニールボートとプールソファで
のんびり浮かんでる場合ではない。
川下りでイメージする急流なんて
全体の1割もなくて、
しかも底が浅くてすぐにスタックするので
却ってすすまない。

ほとんどは緩慢な流れの上を
浮かんでいるだけである。

こうなれば
ビニールボートに二人で乗って
プールソファは曳航することにした。
で、オール付きのビニールボートだから
漕いだら結構速くすすむ。

妻はだんだんと険悪なムードになってくる。

あんた・・・すぐ着く言うたやんか。
この橋、やっと見えたということは
まだ遠いよな。

いっしょに何度もキャンプに来ているので
妻、意外と地理感はあるらしい。ヤバ(笑)

い、いや、すぐやって、
ほら、、漕ぐから、エンヤこら

問題はボートの耐久力だ。
ホームセンターの3000円のビニールボートに
川を長距離漕ぎ続けることはもちろん想定されていない。
オールで負荷をかけ続けたら
もしかして裂けるんじゃないか、と懸念を抱きながら
その時はその時のことさ。
とにかくスピードアップ☆

キレかける妻をなだめつつ
ぎらぎら照り続ける太陽の下、
わたしは漕ぎ続けた。

男と女の間には深くて暗い川がある
なんて歌を心の中で唄いながら
漕ぎ続けた。