熊野花火
三重県熊野市で開催された花火大会に行ってきました。
本当は17日に開催の予定でしたが
雨で一日延期になり、18日に開催されました。
この花火は亡くなった方の霊を慰める特別な花火です。
前にもブログに書きましたが
去年妹が肝硬変で亡くなりました。
41歳でした。
妹は大の花火好きで花火を追いかけて
全国を巡っておりました。
熊野の花火も15年連続で見物にきて、
旦那に「私が死んだら、花火を上げてな」と
毎年のように言っていたそうです。
まさかの若さで亡くなり
旦那は妻との約束をはたしました。
前日の夜に
紀伊勝浦の旅館に泊まり
ぼくらは大酒飲んでバカ話に興じました。
お天気も不安定で心配しましたが
どうやら夕方には晴れました。
妹の友だちも駆けつけてくれました。
沖には豪華客船も停泊しています。
ぼくらにはかぶりつきの特等席が用意されていました。
妹の旦那の森井さんによるとこの花火を打ち上げるのに何百万かかるそうです。
森井さんの愛が花火に込められています。
紙でできた「墓」が奉納され、お坊さんがお経をあげてくれます。
そうして 追善の花火がはじまりました。
目の前で大音響とともにさく裂して
視界全部が花火です。
半円形なのは海の上の船の上で爆発させるからです。
全てが仕掛け花火、次から次へこれでもか、と打ち上げられます。
今まで、見たこともない、空前絶後の大花火でした。
最近はやりの音楽花火が無いのも良かったでした。
音楽花火は絶対にやめてほしい!
花火は光と爆音を楽しむ芸術なのに、
聴きたくもない音楽を無理やり聴かされるのは
花火の魅力60%減です。
熊野名物 三尺玉 海上自爆花火のド迫力に圧倒されました。
熊野は海も山も人もワイルドで野性味あふれて
心揺さぶられます。
なんだか原始の魂が揺さぶられる土地でもあります。
この地で花火を上げてもらい
妹もきっと喜んでいると思います。
素敵な旦那と友達に囲まれて幸せな人生だったと思います。
きっと今頃は幸せに天国で酒を飲んでいる事でしょう。
生前、みなさまには大変お世話になりました。
妹に代わり
この場で御礼申し上げます。
ありがとうございました。