シャンバラなブログ

シャンバラな日々のお仕事以外の旅やつれづれをつづります。

足代清の世界2/油彩 陶芸

たくさんの油彩作品を描いていたのは
おそらく1950年代から70年代にかけてだと思う。
ぼくが子どものころは
茶色が主体のペインティングナイフでかきなぐったような作品が多かった。
母親と離婚してから
このようなシュールリアリズム的な作品に変わった。
子ども心に絵が変わったな。と思った。
でもそれっきりほとんど会うこともなくなってしまったので
どういう絵を描いていたのかわからない。

うちにあるのはこれ一枚だ。
あとの絵は散逸してしまって所在不明になっている。
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足代が死ぬ直前にくれたのが
この花器である。

「煉獄」というタイトルだそうだ。
60代もころは油絵よりも
陶芸を多く制作していた。
陶板作品も数多く制作していたのだが
散逸して所在不明が多い。
彼の人生も「煉獄」のようなものだったのだろうか?

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こちらはたこつぼ
タイトル不明
煉獄よりこちらの方が気に入っている。

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足代と過ごしたのは幼少期の10年間と晩年の数年間のみであるので
作品についてはほとんどわからない。

今の自分からみると
こういうのは絶対に作れない、と思うし、
もっと生前に評価されてもよかったのではないかと思う。

大きな絵を描いていたのは
中央展を目指していたのだが
それもかなわなかったようだ。

死後、一年くらい経って
叔母が足代清の展覧会を開いてくれて
その時にご縁のある方に作品を貰っていただき
今は手元にはスケッチブックと数点の作品しか残っていない。