プチ絶景ポイント
墓場をめぐるのが好きだ。
墓場はにぎやかでたくさんの過去たちが息づいている気がする。
まさに過去が生きている場所。
そうして過去のラビリンス(迷宮)
RPGのダンジョンのようだ。
気持ちよく晴れた冬の日差しの中
家族で墓場をめぐった。
このてっぺんの方に確か
叔母の眠る墓もあったはずだ。
ぼくが生まれる前になくなったが
子どものころ、何度かお参りに来たことがあるので
久しぶりにご挨拶でも・・・。と思って。
探してみた。
この石の五輪塔が立っている立派なお墓が
叔母の・・・、ではない。
この地方の豪族、度会氏のお墓だ。
と、小さいころに教えられたことを覚えている。
ところが叔母のお墓は見つからず
伊勢の街並みが見えた。
プチ絶景ポイント
この下は20mほどのがけになっていて
フェンスがあるが揺らしてみたら
土台まで揺れた。
築50年のアパート。
昔はとってもにぎやかだったのだろうな。
街も人とともに高齢化しつつあり、
空家も増えている。
今、全国的にものすごく
空き家が増えているのだと言う。
ステキな佇まいのおうちが
廃屋に変わりつつあるのを何軒も見た。
それはそれで悪くないな。
などと思いながら歩くのは
タイムトンネルか。