街も人も老いる
街を散歩しました。
山田と言うのは昔の伊勢神宮外宮領のことです。
その入り口である上口なので
JP山田上口駅です。
今では無人駅ですが、昔は駅員さんも何人かいて
売店もありました。
かつてはSLも走っていました。
ぼくもよく写真を取りに行きました。
ここから街を歩きました。
どんよりと薄ら寒い曇り空で
歩いている人はほとんどいませんでした。
六甲おろし号?を発見。
廃業したパチンコ屋を覆う毛細血管のような「つた」がちょっとグロテスクです。
伊勢を代表する?国際ホテルのクニガマエが剥げ落ちています。
万年床のような和室が哀愁です。
過去からやってきて
現在
そして未来、だとしたらちょっと侘しいね。^^
昔は深夜まで営業していた喫茶「城」↓
伊勢で唯一のジャズ喫茶でした。
今は営業しているのかどうか不明。
となりにある前面だけチューダー風のBAR「ふあん」は
もう他界した父がよく飲みに行っていました。
ぼくもなんどか連れて行ってもらったことがあります。
伊勢「銀座」新道商店街。
昭和40年代50年代には人が溢れていました。
日本にはそんな「銀座」が全国各地にありました。
そんな時代を見てきた人々。
そうして廃業。
裏通りには廃屋も目立ちはじめました。
住宅を見るのが好きです。
玄関の植木や植栽なんかを観察したり
どういう人がすんでいるのだろうか?
と想像をめぐらせてみたり
こんなところにトマソン物件が、と、
いろいろな発見があったり興味が尽きません。
身近な近所でも、知らない街を歩いているような錯覚に陥ります。
こういう薄ら寒い日に街を歩くとずいぶんと
侘しい気持にもなります。
街も人もおいてゆくのだなあといった無常観にとらわれたりして
それもまた冬の散歩道としてはいいものです。