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シャンバラなブログ

シャンバラな日々のお仕事以外の旅やつれづれをつづります。

宮川下り 最終回

 

前回の続き
初めてお読みになるかたは
こちらからお読みください。⇒

shanbara.hatenablog.com



川の流れというのは、だいたいが蛇行している。
カーブになっている内側は河原になっていて
外側は岩場になって深みのある淵になっている。

漕ぐのに疲れて
河原で休憩して、
そのまま河原を歩くことにした。

ボートとソファをそれぞれの頭の上に
持ち上げてかぶり
日よけ代わりにして
河原を川沿いに歩いた。

徒歩の方が
ボートを漕ぐより早いし
体力の消耗も少ない、ということが分かった。

河原が尽きた頃に
ボートとソファを浮かべ
対岸の河原を目指して漕ぐ。
対岸まで渡るとまた
河原を延々と歩く。

妻は完全にキレていた。
最悪や、こんなん来るんやなかった。
騙された、もう最悪や。
ムカつくわ、マジムカつくわ。

私に対する呪詛の言葉を吐きながら
それでも前に進むしかないので
灼熱の河原を
食料もなく歩き
河原が尽きたら
また漕いで
をえんえんと繰り返していた。

私はなんとかなだめようと
作り笑顔で明るく振る舞ったが
妻は笑顔になることはなかった。

こういうの映画で見たことがある。
と思った。
八甲田山」という映画で
明治時代に 青森県
冬の八甲田山で無謀な雪中行軍訓練のさなかに
吹雪に巻き込まれ
何十人もの死者を出したという事件を
映画化したものである。
山と川 雪と河原 吹雪と太陽
が違うだけで
まるで八甲田山死の行軍だ。

ぼくらはひたすらゴールに向かって
妻は呪詛の言葉を吐き続け
私はへらへらしながら
黙々と河原を歩きボートを漕いだ。

やがて太陽は傾き
あたりが薄暗くなる頃
ようやく内城田大橋が見えてきた。
あの橋を超えたら
ぼくらの車が置いてある
宮リバー公演はもうすぐだ!

ロッキーのエンディングテーマが
脳内で流れ始めた♪

翼よあれがパリの灯だ!
リンドバーグの気持ちがわかる。
いますぐキスミーなんていったら
顔面パンチくらわされるので言わなかった。

宮リバーの河原に着いた頃は
すっかり暗くなっていた。
ぼくらはへとへとになって
ようやく車にたどり着き
タオルで体を拭いて着替えて
今度は出発点に置いてきた車を回収に行った。

10時間かかった距離を15分で戻り、
無事車を回収して
ごはんを食べにいった。
よかったーなーユキちゃん^^☆と
明るく言うのに
妻は無言。何言っても無言。
食事が終わって
じゃあ、家で。
とそれぞれの車を出しかけたとき
妻はバックで他の車にぶつけた。
疲労困憊していて
ぶつけてしまったのだ。
その修理代10万円。
高い川下りの代償だった。

その後数日して
妻の妊娠が発覚☆
というおまけつき。
子どもも一緒に川下りしていたのだ。

その後、3年間くらいは宮川を見るたびに
私は責められ続けた。
宮川のすぐ近くに住んでいるので
一日一回は責められた(泣)

それでも性懲りもなく私の川下りは続く(笑)
その後はライフジャケット
ボディーボード、足ひれ、
水中メガネ、シュノーケル
麦わら帽子と、
装備も洗練?して
距離も3-4kmと短縮した。

妻は二度と行かなかったが(笑)
一人で行くこともあったり、
長女、次女もとりあえず経験させた。
また、ひさびさに行ってみよーかなー。

連れてって、とか言われますが
私は気まぐれなので
約束事はメンドーなんです。
ま、タイミングが合えば☆ご縁があれば☆
ご一緒できるかも?

ってことで
カワクダラー ミキナカムラ
でございました。
長々とおつきあいありがとうございました。

完。

 
 
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